2017年5月24日水曜日

【2017年度活動報告#6】「手話作文」学習のヒント

一昨日、第6回練習会が行われました。※練習会の資料はこちら

皆さん、薄々お気づきかもしれませんが・・・
当サークルは今年度に入ってから、ゲームと会話しかしておりませんね。笑
しかし、経験者中心のサークルとはいえ、そうした実戦練習だけでは手話力の向上は難しいだろうと思い (英語を聞き流しているだけで、英語がしゃべれるようにならないのと同じ)、
今週から3回の練習会を通じて、手話に関する知識、とりわけ手話の文章を作るために有用な知識をざっと復習してみることにしました。

 さて、第1回のテーマは、「助動詞」です。
(これは、品詞としての「助動詞」ではなく、あくまで「動詞(を含むあらゆる単語)の後にくっつき意味を添えるもの」くらいの意味で使っています。)

日本語は助動詞が豊富な言語でありまして、補助動詞なんかも含めると、動詞にくっついて意味を添える単語がたくさんあります。
いくら若者の日本語の崩壊がひどいと嘆かれる今日でも、日常生活で「〜です」「〜だった」「〜ない」なしに会話はできないでしょう(多分)。

一方、手話においても、それに類似の表現がたくさんあります。
そして、手話の助動詞たちもまた、あらゆる動詞とくっつけることができるため汎用性があり、他の単語と比べて使う機会も格段に多いでしょう。
・・・ということで、まずは手話の助動詞を大量にストックして、手話作文の即時的な向上を狙ってみることにしました。笑

さて、今回の練習会でひとつ意識したことがあります。
それは、日本語に対する手話の引出しを増やすこと。

例えば、「僕は勉強している」。基本的には、
  私/勉強/
というように、〈中〉という手話を使いますね。
しかし、「彼はずっと勉強している」の場合は、〈続ける〉という手話も使えますが、
  彼/勉強長く表現
というだけでも十分伝わるでしょう。
さらに、「彼は相変わらず数学の勉強をしている」の場合、
  彼/数学/(勉強)/硬い
というように〈硬い〉という表現も使えたりします。

このとき、「〜している」といえば〈中〉というように、日本語と手話表現を1対1対応させているようでは、上のような表現はなかなか思いつきません。
より豊かな手話作文を目指すのであれば、一つの日本語にたくさんの手話を当ててみる勉強をするのもいいかもしれません。

以上(更新が遅くなってすみません)