2017年6月15日木曜日

【2017年度活動報告#9】ろう者と聴者のズレ

3日前(笑)、第9回練習会が行われました(更新が遅れてすみません💦)。 
※練習会の資料はこちら

今回のテーマは、「ろう者と聴者のズレ」です。

このテーマに関しては、野崎栄美子『ろう者のトリセツ聴者のトリセツ』星湖舎 2009 年、という本が非常にわかりやすいです!
(東大関係者の方は、バリアフリー支援室で借りて読むことができるので、是非ご一読を)

例えば、「新しい」という日本語。(この例も↑の本に載っています)
対応する手話もあり、訳しやすい印象を受けますが、注意しなければいけないことがあります。

服が汚れたので新しい服に着替えましょう
今日は新しいお薬を出しておきますね
ラーメン作るの失敗したので、新しく作り直します!
あの人が田中さんの新しい彼女らしいよ

これをそのまま<新しい>という手話を使って訳すと、

①「新しい服」・・・新品の服
②「新しいお薬」・・・新薬
③「新しいラーメン」・・・新商品のラーメン
④「新しい彼女」・・・初めてできた彼女

というような印象を与えてしまうことがあるそうです。

したがって、真意を伝えるためには、<別の><改めて>といった単語に置き換えたり、説明を追加したりしなければならないことがあります。

ろう者と聴者のズレは、何気ない違いである分、難しい分野ではありますけど、その違いを楽しめるといいですね

以上