2017年6月7日水曜日

【2017年度活動報告#8】手話の慣用句は難しい?

一昨日、第8回練習会が行われました。 ※練習会の資料はこちら

今回は、知識総復習最終回!
…の予定でしたが、練習会資料に載っている事項が多すぎて、最後まで終わりませんでした
(残りは来週やることにします。公開されている資料は今回扱ったものだけを載せています。)

さて、今日のテーマは、「手話らしい表現」です。
特に、手話特有の語彙を扱いました。

そういえば、昨年『翻訳できない世界のことば』(原題:"Lost in Translation")という絵本が話題になりましたね。
日本語だと、「コモレビ」や「ワビサビ」といった言葉が挙げられています。
(確かに、どう訳せばいいのかよく分からないな)

今回はその手話版にチャレンジしました。
(なので、練習会資料の訳語がすごく適当です。ごめんなさい💦)

例えば、〈得意〉の手形で、「ポ」の口形を伴うあの表現(伝わる?)。
「どうして?」「どうやって?」…他、文脈に応じて多くの訳し方があると思います。

一方、「どうして?」といえば、〈理由/何〉でも表現できますよね。
しかし、この2つはニュアンスが異なるようです。
例)
・〈都市工学科/入る/ポ?〉
・〈都市工学科/入る/理由/何?〉
前者は「都市工学科って、入るのに点数が必要で大変そうだけど、どうして(どうやって)入ったの?」、
後者は「『都市工学科には興味ない』って言ってたのに、どうして入ったの?
…みたいな場合に使うそうです。

うむ。まあ説明されると分かりますが、なかなか難しいですね。笑
手話の慣用句については、習得しなくてもろう者と会話できるし問題ない、という考え方もあると思います。
ただ、読み取りの際に使うことはありますし、一度習得すれば色々な場面で使えるような語彙も多いでしょう(「慣用」するものだからね)。
是非時間をかけて使い方を身体に染み込ませていきたいものです。

以上